10月17~24日に開催されたイタリア・BIESSE社展示会が本社イタリア・PESAROで
開催されました。BIESSEのグループ会社で当社が日本代理店を務めるUNITEAM社の
内覧会も開催され最新のCLT、大断面加工機を見学してきました。
1.Uniteam社内覧会
日本営業担当Silvano Maddalon氏が最新型CLT加工機”CLT400”について
説明してくれました。この機械はノルウェーのお客様向けで、出荷前の
立会試運転を行っていました。新型CLT400の評判は上々で、アメリカ大手の
CLT製造メーカーKaterra社からも注文をもらったそうです。詳しい仕様については
お問い合わせください。
日本向けのUniteam UT(旧ウルトラ)も完成し、試運転を
行っていました。日本国内もCLT加工機コンスタントに
納入されています。ユニチームは、樹脂・アルミ・金属加工用のNCを
得意としているメーカーで木材加工用NCも機械の剛性がしっかりしています。
これからも世界中からCLT加工機の引き合いが続くようです。
2.Inside Biesse
Biesse Groupは、世界中に約4000人の従業員を持つ世界最大の
木工機械メーカーグループの一つです。今回本社PESAROで内覧会”Inside Biesse”が
開催されました。常設展示場には何十台もの機械が並んでおり、最新鋭機械のデモンストレーションを
見ることができました。
特に力を入れているのが、Industry4.0対応ソフトSophiaで、機械がネットと繋がり生産統計が一目で
見えたり、リモートメンテナンスやAmazon感覚で注文できるスペアパーツ等まさにIOTの最先端を行っています。将来的にはBiesse商品だけでなく、Uniteam製品もSophia対応になっていくと思います。
生産統計画面
木造建築に関する講演も行われ、Unitema社Silvano Madallon氏、CAD WORK社Gianluca Breciani氏
のプレゼンテーションを聞くことができました。イタリアでも大型木造建築盛んになってきています。
3.木造建設現場見学
イタリア・トリエステで建設中の5階建て市営住宅の建設現場を
Cad WORK社Gialucaさんの案内で見学してきました。施工はイタリアBodino社でCad Work
ユーザーです。2015年ミラノ万博で、湾曲集成材を使用した中国パビリオンを施工した会社
でもあります。床は200㎜厚のCLTで壁は1~2階は、厚200㎜・3~5階は厚160㎜の枠組み
構造の木造パネル構造になっています。
2x4パネルとCLTの混構造のようなイメージです。開口のまぐさは
共同が必要な部分は、ブナが使われています。壁パネルで広葉樹が
使われているのをはじめて見ました。
コンクリートを打設前のCLT床板
窓からはトリエステ港が見えます。低所得者向け市営住宅と聞いていましたが、
5階建て木造で、眺めも良く家賃が安そうには見えませんでした。
イタリアでもどんどん木造建築増えています。