CLTの今後

今から遡ること6年前の平成24年、当社はお客様からのご要望でCLT製造設備を納入いたしました。

CLTパネルサイズ MAX.幅2700mm×長6000mmとパネルサイズも小さく、またラインとしても手動投入/手動搬出といった形で簡易なラインでしたが、長尺・短尺ラインに糊付け機を設置し、長短ラミナーをクロスに積層してプレスを行う形は、現在CLT設備を提案・納入する上で、ベースとなっております。

 

当時は半信半疑だったCLTも、現在では日本国中で盛んに取り上げられ、CLT生産設備の検討あるいは研究開発といった形で様々な取り組みが行われております。

当社も機械メーカーとして、またCLTプラントトータルプランナーとして、日々情報収集や開発に取り組んでおります。

お客様からのお問い合わせも多く、以前ですと多くは木材生産現場や加工工場からのお問い合わせが多数でしたが、現在は大手ゼネコン様や設計会社様、研究機関や大学等と、幅広い分野からのお問い合わせが増えております。

これも日本において、CLTがこれから盛り上がっていく一端であると捉えております。

 

ヨーロッパは、機械も工法も先進的で、日本よりかなり進んでおります。

そのヨーロッパに追い付け追い越せで、当社もプラント開発に取り組んでおりますが、CLTにおきましても、たくさんのCLT建築物やCLT生産工場が立ち上がっております。

「需要と供給のバランス」と言いますが、現在ヨーロッパでは、CLTの需要に対し、供給が全く追いついていない状況とのことです。

日本国内でもCLT生産工場が徐々に増え、計画も進んでおりますが、果たして日本は「需要と供給のバランス」はどうなっていくのでしょうか。

我々は機械メーカーとして、CLTプラントメーカーとして、より良い設備をご提案できるよう精進して参りたいと思っております。