CLTを活用した建築物等実証事業で、なかむら建設株式会社明和事務所構造見学会に
参加してきました。なかむら建設株式会社は、三重県伊勢市に本社を置く建設会社で
なんと今回の物件でCLT関連物件が5棟目という事で、全国でもCLT建築物の
施工経験を多数持っている企業です。伊勢市近辺だけでも5棟もCLT建築物が建っている
なんて、伊勢はひそかにCLTホットスポットですね。
今回の物件は、なかむら建設殿の社屋の建築で、建築物の概要は以下の通りです。
名称 なかむら建設株式会社 明和事務所
竣工予定 2018年1月下旬
延床面積 240.14㎡
CLT利用部分 壁
CLTサイズ 60(3層3プライ)×905×2,750mm
構造 木造軸組工法
特徴 木造軸組み工法で内壁に耐力壁としてCLTを使用
CLT現しでの化粧材と、壁倍率があり容易に使用可能な
耐力壁としての、両立を目指している。
また、仕上げ面に三重県産ヒノキを使用した、ヒノキ・杉のハイブリッドCLTで
ある「伊勢ヒノキCLT」を試験的に使用した。
(なかむら建設様構造見学会資料より)
今までのCLTのイメージは、大きくて厚いイメージが一般的で、住宅に使用するには
ちょっと難しいなという感じでした。今回のCLTは、厚60mmと薄型で、また
全てのCLTは、905×2,750mmの定型サイズになっており、屋根を施工した後に在来工法の柱間に
室内から人手で取り付けられるという事で、非常に住宅向けにも適していると感じました。
2名で運搬、取付が可能
パネルと柱の接合は、パネルの裏面から金具を取り付ける用法で、室内からは
金具が見えなくなっていますので、CLTを現しとして使用しやすくなっています。
裏面より金具で柱と固定
室内からは金具が見えません
地元のヒノキを使用した、ヒノキ・杉ハイブリッドの
「伊勢ヒノキCLT」の美しさに目を奪われました。
今後もCLT利用が進むにつれて、使用方法の多様化が進むと思います。
大型建築物向けの大判マザーボードだけでなく、今回の物件のように
小型・薄型・定型サイズCLTは住宅での需要が期待されます。
様々サイズのCLT生産ラインの詳細は、下記をご覧ください。
https://suzuko-clt.com/wordpress/clt_machine/#02
説明会の模様
見学者として参加しましたが、突然説明会で実際のCLT住宅に住んでいる方に
住み心地を説明してもらいましょうと振られ、飛び入りで説明に参加しました。