Ligna Hannover

2年に一度の世界最大の木工機械展Ligna Hannoverに行ってきました。当社の輸入する機械メーカーの営業支援も兼ね世界最先端の木材加工技術の調査が目的です。さすがヨーロッパメーカーは、2年ごとに新商品を投入してきます。

イタリアBisse GroupのUniteamは、開発中の新製品Uniteam RCを参考出品。コンパクトタイプのプレカットマシン。加工速度も速く今後の販売開始が待ち遠しいです。デザインもイタリアらしくモダンでおしゃれなデザインです。

高周波プレスメーカーデンマークKallesoe社です。欧州の高周波プレスシェアトップ企業です。自社で高周波発信器も製造しており、高周波のノウハウは他社に抜きんでています。自社のプレスで製造したCLTをテーブルがブースで使用されていましたが、我が家でも欲しいくらいカッコいいデザインでした。Kallesoe社ブースでは、木材利用の新しい提案が出品されていました。

丸身材の有効活用のため、丸身が付いたまま幅ハギをする試験を行っています。幅ハギ後表面が荒い状態で積層プレスし、CLTを製造する実験を行っています。悪い材料の有効利用をお客様から要望されており、Kallesoe社はその要望に応えるべく研究に取り組んでいます。実用化されれば大幅な歩留まり改善につながりそうです。

スウェーデンWood Eye社からは、世界で最も納入実績のある木材用スキャナーWood Eyeが出品されデモが行われた。パーケットフローリングの高速選別ラインや欠点除去クロスカットライン等、世界でもトップレベルのスキャニング技術を披露。

 

展示会後は、ヨーロッパ各地の工場見学へ。

オーストリアの見学先のホテルのすぐ裏には、屋根にCLTを使用したサッカースタジアムの観客席が。

 

最新鋭のCLT設備を導入したノルウェーSPLITCON社を見学。元々は、ノルディックスキーの板を製造していましたが、木製スキー板の減少と共に業種転換を図ったそうです。木材接着技術を活かし、CLTパネル製造へ。

ここでもUNITEAM社CLT加工機・・CLT400×2台がフル稼働。最近Uniteam社では、CLT加工の大型物件受注が相次いでいるようです。

今後も鈴工では、世界の木材加工技術の紹介を国内の皆様へ発信していきます。乞うご期待!